マイクラやり過ぎて カブト虫好きすぎて


f:id:reripies:20200802071951j:image夏休みに突入の息子は、熱望していたマイクラを授与され、やりまくりだ。

 並行して絶賛ブーム中のカブト虫のフィギュアも本屋のくじであたり、朝起きたら不思議なオブジェがベットサイドに形成されており、「いや、センスっ!」っとつっこんだのでした。

釣りをしていて 息子に言われた一言

 とある休日、突堤で息子と二人っきりで、釣りをしていたら、「昨日と違って全然笑ってないじゃん」とポツリと言われた。

 確かに笑顔も無く釣り糸を垂らしていたかもしれない。と反省した。鋭い事言うなぁとも思った。実はこの日の釣りは三回目だったのだ。

 

 第一回目の釣りは、一週間前に行われたが、僕らは道具こそ初心者セットで揃えたものの、何から何までよく分からないまま、針は海藻に取られ、息子が気に入り買った、マグロくらいなら釣れそうな大きさの青のピカピカルアーを次々と投げてみたものの何も取れなかった。それゆけどうぶつの森みたいに、大物がガンガン釣れると思っていた息子と、「今日はダメだったなぁ」としょんぼり帰ったのだった。

 

 第二回目が前日の釣りで、小さな港に突き出した小さな突堤に行ったのだ。行きたいとねだる息子に対して(どうせ駄目だろう、とにかく行けば気が済む)と私は内心思っていた。

 

 結果として10匹近く小さな鯖を釣った。いや、釣らしてもらった。

 その日は先客が二組いて、娘二人とお父さん家族、日に焼けた初老の男性だった。しっかりと道具箱や色々と用意されている、ベテランな感じの方達で、ド初心者の私は隅っこで釣りプレーしようと気持ちが萎縮していた。

 ところがコミュニケーションモンスターの息子はドンドン進んでいき、その二組の間に入って行ってしまった。恐縮しながら進む私は、せめて邪魔にならないように背を向けて釣り糸を海に垂らした。

 「全然あたりがないのぅ」黒く日焼けした地元の方っぽい初老の男性が大きな声で話している。私は愛想笑いを浮かべながらやっぱり釣れないんだなと安心していたところ、家族連れの女の子が「来たっ!」とピチピチした魚を釣り上げたのだった。面目ない私。恨めしそうにピチピチを見つめる息子。

 

 「そっちで釣りな」と初老の男性が、いま正に女の子が釣った横を指差した。「撒き餌してあるし、ホレッ」と息子を促している。えっ そういう事っていいんですか?「パーパー そっちで釣ろう」と割り込ませてもらった。

 

 「エサは?」自分の竿を置いた初老の男性に聞かれた私が持っていたのは、昨夜の酒の肴のよっちゃんイカだった。恥ずかしい 前回は釣り道具屋さんで、小さいエビ買って行ったが、その日は投げやりだったので、You Tubeよっちゃんイカで激釣りという動画を参考にしたのだ。

 

 「イカかぁ」苦笑され、「針は?」見せたら「大きいなぁ」 「よし、余ってる餌無いか聞いてやる」家族連れのお父さんに「餌無いか?」と聞いてくれ、「どうぞ」と分けてもらえた。スンマセンスンマセンと頭を下げる私。

 すっかり教えるモードになったおじちゃんが「ほれ見とけ、こうやって餌をつけるんだ」とつけてくれ、上からみるとウジャウジャ魚が見える家族連れポイントにそっと竿を下ろす。息子に、竿を持たせて後ろから手取り足取り、こ、のタイミングじゃ、と言いながら、竿を上げ下げ していた。「針が大きいと餌だけ取られちゃうんだ」メモメモ。

 

程なく、おじちゃんの指導のもと、息子はとうとうピチピチのまめ鯖を釣り上げた。興奮する息子と、これが釣りだ!とばかりのおじちゃんも嬉しそうだった。

 

 おじちゃんは、自分の釣りを中断して、初心者の息子と私に、手取り足取り指南してくれたのだ。「ありがとうございます!」とお礼を言うと「○○、せっかく釣りに来たから、釣らしてあげたかったんだ」と優しい一言。

 

その後、大きな針のせいか、餌だけ食われてしまうのが、続いていたら、なんと家族連れのお父さんが、「これ余っているサビキ釣りの糸ですが使いますか?」と親切に言ってくれたのだ。糸までつけていただいた。先程から釣りまくっている中1の娘さんも親切に息子に釣りのルールを教えてくれている。釣り人ってなんて優しいんだ。

 

 その日の釣果は10匹で、夜南蛮漬けで美味しくいただきました。

 

興奮冷めやらぬ息子は翌日もヤル気満々だったが、大雨警報が出るくらいの雨のため、私はダメだろうとあきらめモード。ところが、雨があがって快晴になったため、釣りに行くことに。

 その日は昨日の反省をふまえて、事前に釣り道具屋さんに行き、小さい針と撒き餌、サビキ釣り用のカゴを購入した。昨日と同じ突堤に鼻息荒く向かったが、大雨の影響で濁った川水が、流れ込んだ海はうってかわって魚は全然見えない。

 釣り人がいない突堤で二人きりで釣り糸を垂らしたが、あたりが全く無い。撒き餌をせっせっと撒くが魚が集まってこない。

その時、私の顔を見て息子が言ったのが冒頭の台詞の「昨日と違って、全然笑ってないじゃん」

 ドキッとした。楽しんでないから笑っていないわけではない。実は前日の笑顔はほとんど愛想笑いだったのだ。息子は鋭くそこを指摘したのだ。

初心者の卑屈な笑いが出てたのだろう。

人がいないと仏頂面。子供は親の顔をよく見ているのだ。

 

 なかなかあたりがないまま、時間が過ぎていく。すると、青い空に黒い雲が急に増えて、雨が降ってきた。

 雷でもきたら危険だ。今日は引き揚げよう。今日はボウズかと思った瞬間、ピクッとあたりがきた。釣り上げると小さな小さなフグがふくれてた。

 すると、息子は言った。

「パパ、初めて笑ったね」

 

どエンド君のnoteより

だいたいの人は面倒な揉め事や不確実なことやリスクを避けたいと考えるので、だいたいのリスクは実際よりも大きめに評価されがちだ。となれば、リスクはできる限りかき集めてどんどん現実にして化けの皮を剥いでいくもの。サブリースなど現実を見ないだけの高価なアイマスク。大規模洪水?助かった物件の価値があがるから大丈夫大丈夫。リスクを取れば取ればとるほど、投資家は儲かるように世の中はできている。それが日本の誇る経営シミュレーションゲームでぼくたちが学んだことだ。

すべて忘れてしまうから

新しい感情に名前をつける人を、人はアーティストと呼ぶんだと思う。

 

すべて忘れてしまうから

すべて忘れてしまうから

  • 作者:燃え殻
  • 発売日: 2020/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

柱ってこんなに死んじゃうの?って気持ちになる

水道橋博士のメルマ旬報で沁みる文章だなぁと思いながら応援していました。随筆集『これやこの』が出てすぐに購入。
 『これやこの』LIVEで無いと感じられない落語家の最期の機微を、自分が書き残さないと消えてしまうということで残してくれた。
 『時計の針』のぱいねえの場面は映画の一場面のようだ。なんか、JFKの葬儀を思い起こさせる切なさがある。
 読み進めていくと、どうやら《死》に関する話だぞっていうのが分かってきて、最後の方は「鬼滅の刃」の柱たちの戦いを読んでいるみたいな気持ちになっていました。不思議でした。良書です。