抽象化する
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキングより
『対象の特定→抽象化→具体化』
フォードの車についての説明があります。19世紀の話。起業する時に何を商売の種にするかと周りの人に聞くと、「速い馬車」を開発すべきと言われたので、
馬車(対象の特定)→早く移動するもの(抽象化)→自動車(具体化)
という思考で、自動車を大量生産する会社を作り、大成功しました。
ところがある時からフォードの車が売れなくなります。
ライバル会社が多彩な色やデザインの車を発表したのです。
自動車(対象の特定)→人に自慢できるもの(抽象化)→多彩なモデル(具体化)
フォードは本質が変化した事をしりました。
自動車が庶民の手に行き渡るまではデザインや色は二の次でいかに安く作るかが大事だったのが、自動車の存在が当たり前になると、他人とどう差別化できるかが、重要になってきたのです。
本質を捉えるための訓練として、身近なものの30通りの使いみちを考えてみるという、ゲームがあります。
1.視点を、変えてみる。
2.他の代替はあるか?
3.同じ役割だが、中身を変えてみる(文中では汚れから、2種類の汚れたものを包むと、きれいなものを包むという使い分けを提案しています。)
ただし、あまりに「ようするになに?」を連発し過ぎると、女子からきっと嫌われると思うぞ。